箱の基礎

ダンボールへの印刷はどんな方法がある?特徴とメリット、注意点を解説します

回はダンボールの印刷方法について簡単なご説明です。

 

弊社では既製品ケースの販売はほとんど無く、
お客様・ご注文ごとの受注製造を行っており、
無地箱の製造もありますが、
オリジナル印刷を希望される場合が多々あります。

 

オリジナル印刷を入れると、
商品の魅力や店舗PRが映え、メッセージ性が高くなります。

 

今回はダンボールへの印刷方法の特徴についてまとめ、
メリットや特徴、注意点も記載していきます。

ダンボールへの印刷方法

ダンボールの印刷方法と一言でいっても
種類はたくさんあります。

弊社の取り扱いの中でご依頼が多いものは4種類です。

①フレキソ印刷
②オフセット印刷(油性印刷・UV印刷)
③箔押し印刷
④デジタル印刷

これから1つずつ特徴とメリットを見ていきましょう。

①フレキソ印刷

フレキソ印刷とは樹脂やゴムで出来たハンコを使用して印刷します。

様々な厚みのダンボールに対応しており、
ダンボール印刷の中では安価
最もよく使用される印刷方法になります。

粘度の低い水性インク、アルコールインクを使用するのが一般的で、
インク量の使用が少なく乾燥性が高いのが特徴です。

すなわち、油性インキよりも環境性が高いことがメリットとなります。

また、フレキソ印刷は比較的小ロットに対応できる印刷方式です。

初期費用として、印版代(ハンコ代)が必要になります。

【製作事例ページ】
撥水A式ダンボール80サイズ(みかん箱)
オリジナル印刷ピザケース

 

フレキソ印刷で使用できるインクの色

インクは標準色からお選びいただけます。
一度に使用できる色数は3色まで、繊細な印刷表現は苦手です。

 

フレキソ印刷の注意点

黒色のような濃色のダンボールを使用すると、
下地の色の影響を受け、色がくすんだり
薄くなったりしてしまいます。


●黒ライナーに白色のフレキソ印刷

 

弊社へご依頼頂く際は、
量産前にデザインを見せていただき
注意点やリスクを事前にお伝えしますのでご安心ください。

②オフセット印刷

ダンボールにフルカラー印刷や
表面加工(艶やマットなど)をしたい場合は、
オフセット印刷で製造を行います。

ダンボールにおいてはG段(1㎜厚)を除いて、
直接オフセット印刷はできませんので
コートボール紙を片段ダンボールに貼り合わせる
合紙」という方法が採用されます。

オフセット印刷で製造する場合は
B段(3㎜厚)E段(1.5㎜厚)F段(1.1㎜厚)
G段(0.9 ㎜厚)が一般的な厚みになります。

 

ダンボールへのオフセット印刷の魅力は何といっても
①ダンボールの強度・緩衝性
②フルカラーの表現が可能
の2点です。

細やかな印刷や、特色印刷写真を入れる事もでき、
鮮やかなパッケージに仕上がります。

 

先程のフレキソ印刷と違って小ロットには向いておらず、
ロット1000枚からの対応になります。

パッケージのほかに、店舗用什器などの素材にも使用されています。

【製作事例ページ】
通販用冷凍うなぎ 母の日用ギフトボックス
オリジナルテイクアウトピザケース
レモホル&チージュテイクアウト箱
バレンタイン用OMUSUBI Cake3個箱

③箔押し印刷

箔押し印刷とは金色・銀色などに代表される箔(ホイル)をプレス機を使って熱と圧力で紙に転写する特殊印刷です。

色のついたカラーダンボールに
ワンポイントのロゴを印刷する際によく使用されます。
(ダンボールの他に、板紙・合紙・透明PETなどにも◎)

箔押しの色味は金・銀・白・黒色などがあり、
高級感・雰囲気のある仕上がりになります。

比較的小ロットから対応可能で、
初期費用として、箔版代が必要になります。

【製作事例ページ】
調味料ギフト用ケース
OMUSUBI Cake パッケージ箱
ガラスビン調味料用化粧箱
アクリルアートギフト箱 大・小

④デジタル印刷

デジタルデータを使って段ボールに直接印刷する印刷方法です。

印刷版が不要で、小ロット製造に向いており、
ダンボールや板紙などの紙製品を筆頭に
様々な素材に印刷することが可能です。

印刷表現の緻密さにおいて、オフセット印刷には劣りますが、
写真を入れたり、フルカラー印刷が可能です。

 

一般的な茶色・白色段ボール、表面がコート紙になっている段ボール(ワンコート)にデジタル印刷をすることが可能です。

発色はワンコートの方が良いです。

 

3,000枚未満のフルカラー印刷の場合、②のオフセット印刷よりお安くなります。

【製作事例ページ】
フットサルシューズボックス

印刷方法の特徴比較表

ダンボールの印刷方法を見てきましたが、
最後に下記に特徴をまとめておきましょう。

 

フレキソ印刷 オフセット印刷 箔押し印刷  デジタル印刷 
版式 凸版(ハンコ) 平版 熱銅版 電子版
版代 デザイン面積による 安価 デザイン面積による 不要
色数 1~3色 フルカラー 1色 フルカラー
ロット対応 100枚~ 1,000枚~ 100枚~ 1枚~
印刷の緻密さ
適した素材 ダンボール全般 板紙、G段 ダンボール/板紙など あらゆるもの

 

まとめ

いろいろとダンボールの印刷方法をご紹介しましたが、
一体どれがベストなんだろう…?
と悩まれるかもしれません。

そんな時は[お問合せ]ページよりお気軽にご連絡ください。

お問合せの際は、

・中に入れる商品について(食品/冷凍もの/割れ物 …など)
・使用イメージ (外箱・輸送用・ 贈答/ギフト・店頭販売用など)
・箱へのイメージ

例えば、、
「和風っぽい ・ナチュラル系・光沢&キラキラ感が欲しい」
「冷凍商品に対応してほしい」など
いろいろと詳細をお聞かせください!

商品のイメージと受け取るお客様にぴったりのパッケージを作りましょう!