化粧箱・紙パッケージの色校正:種類、特徴、メリット、注意点を解説
化粧箱・紙箱のデザインにおいて、色校正は製品のイメージを大きく左右する重要な工程です。
「イメージしていた色と違う…」というトラブルを防ぐためにも、色校正の種類や特徴を理解しておくことは大切です。
この記事では、化粧箱の色校正について、種類別の特徴、メリット、注意点などを詳しく解説していきます。
色校正とは?
色校正とは、印刷物の色味を事前に確認し、実際の印刷物とできるだけ近い状態にするための作業です。
印刷前に色味を確認することで、後から「思っていた色と違う…」というトラブルを防ぎ、高品質な化粧箱に仕上げることができます。
化粧箱の色校正の種類と特徴
化粧箱・紙箱の色校正には、大きく分けて以下の3つの種類があります。
1つずつ簡単に解説していきます。
1. 簡易校正
特徴 :インクジェットプリンターで専用の紙に印刷する方法です。
メリット:最も安価でスピーディーに確認できます。
注意点 :実際の印刷とは色味が異なる場合があるため、デザインやレイアウトの確認に適しています。
2. 平台校正(本紙校正)
特徴 :ガリ版のように1枚ずつ印刷していく方法です。
メリット:簡易校正よりも実際の印刷に近い色味で確認できます。
注意点 :本機校正に比べると精度が低いため、最終的な色味の確認には不向きです。
3. 本機校正
特徴 :実際の印刷機を使用して印刷する方法です。
メリット:最も色味が実際の印刷に近く、仕上がりのイメージを掴みやすいです。
注意点 :コストが高く、時間がかかるため、必要な箇所のみ行うのが一般的です。
色校正の特徴比較表
色校正の特徴をみてきましたが、
3つの違いを表にまとめましたのでご覧ください。
特徴 | メリット | デメリット | |
簡易校正 | インクジェット印刷 | 安価・スピーディー | 色味が異なる |
平台校正(本紙校正) | ガリ版で印刷 | 簡易校正より色味が近い | 精度がやや低い |
本機校正 | 実際の印刷機で印刷 | 最も色味が近い | 高価・時間がかかる |
色校正のメリット【イメージに近い化粧箱に仕上げられる】
印刷前に色味を確認することで、イメージと異なる仕上がりを防ぐことができます。
パソコンのモニターと印刷物では表現できる色が違います。
モニターの色はRGBで表現されますが、印刷物はCMYKで表現されるためです。
仮に色校正を実施せず量産進行した場合、
モニターの色味を想定していると「思っていた色と違う…。」ということになるわけです。
そのようなトラブルを防ぐために、弊社では必ずお客様には色校正をおすすめしております。
本番の紙と印刷機を使用する本機校正だと、より量産の仕上がりに近い色味を確認することができます。
色校正の注意点
①照明や見る角度によって色味が変わる:照明の種類や見る角度によって、色味が違って見えることがあります。
②印刷会社との連携が重要:印刷会社と密に連携し、色味についてしっかりと打ち合わせることが大切です。
③コストと納期とのバランス:色校正の種類によって、コストや納期が異なります。予算や納期に合わせて、適切な方法を選択しましょう。
まとめ
化粧箱の色校正は、製品の品質向上に不可欠な工程です。
色校正の種類によって特徴、メリット、デメリットが異なるため、
目的や予算に合わせて最適な方法を選択することが重要です。
これらの点を踏まえ、適切な色校正を行うことで、満足できる高品質な化粧箱を作ることができます。
この記事が、化粧箱の色校正についてより深く理解する一助となれば幸いです。
弊社では、化粧箱の設計デザインから印刷まで、一貫してサポートいたします。
お気軽にご相談ください。